32坪の吹抜けの家(隣居スタイル・子世帯)階段と一体になった吹抜けで、冬の日射取得と立体通風
親世帯と子世帯がそれぞれの住まいで隣同士に住む隣居スタイルの住宅です。こちらは耐震等級3・吹抜けのある32坪、子世帯の住まいです。
生活リズムの違いは世代間でストレスになりやすく、近くに住みたいが同居はむずかしいという方は多いのでは…隣居であれば、お互いに気になりにくいというメリットがあります。また、立地条件が良く、建物の性能が高く一般的に使いやすい住宅であれば、家族構成の変化に伴い、片方を売却・転用しやすく、資産価値を維持しやすくなります(資産価値の高い家)。
今回は二回に分けて隣居スタイルの親世帯と子世帯をご紹介します。このページは子世帯(32坪の吹抜けの家)です。親世帯は22坪の平屋をご覧ください。福井県大野市の工務店あまや製材が手がけた、16棟目の認定長期優良住宅です。
この住まいの3つの特徴
冬の日差しを最大限取り込む、3つの工夫
冬の12時ごろ約30度の角度の日差しを最大限取り込むためにすることは、1.親世帯との配置をずらす 2.一階の窓を集中配置 3.吹抜け上部の集熱窓を大きくする、の3点です。
夏の高い日差しは、庇と土縁で避ける
夏の12:00ごろ約77度の日差しは避けるために、1.南側の庇を出す 2.土縁を設ける。夏場のみ庇に簾を付ける事も有効です。但し、軒を深くしすぎると冬場の日差しを遮るので調整が必要です。
階段と一体になった吹抜けで、立体通風
インテリアのポイントは、階段と一体となった吹抜けです。一階から二階へ風を通す『立体通風』が可能になり、冬に上昇した暖かい空気を天井のシーリングファンで下へ送ることが出来ます。
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性能とその根拠(認定長期優良住宅)
- 耐震等級3
- UA値:0.46 W/㎡・K
- ηAC値:2.1
- ηAH値:1.6
- BELの値:0.7
- C値:0.2 ㎠/㎡
- 敷地面積 70.23坪/建築面積 16.40坪/施工延床面積 32.30坪
※UA値:外皮平均熱貫流率(数値少ないほど断熱性能高い)/※ηAC値:冷房期の日射熱取得率/※ηAH値:暖房期の日射熱取得率/※BELの値:設計一次エネルギー消費量を基準一次エネルギー消費量で割った値/※C値:相当隙間面積測定結果(数値少ないほど気密性高い)
概要・外観
子世帯は16棟目の長期優良住宅 耐震等級3・吹抜けのある32坪の家です。気密性能を表すC値は0.2 外皮平均熱貫流率UA値0.46 夏の日射取得率ηAC値2.1 冬の日射取得率ηAH値1.6です。
北側隣地側には雪下ろしスペースが確保できそうになかったので西・東向きの切妻屋根です。正面西側のガルバ鋼板外壁をタテヒラ・シルバーブラウン色として杉板鎧貼部を縦につらぬいた外観にまとめました。北面には省スペースのエコキュート置き場を設置しました。
玄関
玄関は最小限にまとめ、横に土間収納を設けました。構造の支持の為の柱と筋交を化粧としてLDKを出来るだけ広く感じるようにしました。
吹抜けと日射のシミュレーション
インテリアのポイントは、階段と一体となった吹抜けです。吹抜けのメリットのひとつは冬に暖かい日差しを2階窓から取入れやすい点です。冬至の日射シュミレーションをご確認ください。
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冬至の日射シミュレーション。吹抜け上部の集熱窓から日差しが奥まで届きます。
もうひとつは一階から二階へ風を通す『立体通風』が可能になります。冬に上昇した暖かい空気を天井のシーリングファンで暖気を下へ送ることが出来ます。
リビング・キッチン・トイレ
今回は、階段材とTV台を特注作成してリビングの拠り所としました。特注家具は大工施工によるもので大変そうでしたが良いものに仕上がりました。ありがとうございます。こちらもキッチンカウンターがあり、収納最上部をラン集中ポイントとしました。
キッチンバックカウンター上の窓は膳板納め 三方クロス巻き込みでニッチのような納まりです。リビングに面する食品庫を設置 入口をクロス巻き込みアーチ仕上げとしました。トイレは階段下に設置しました。
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リビングに面する食品庫を設置。入口をクロス巻き込みアーチ仕上げとしました。
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こちらもキッチンカウンターがあり、収納最上部をラン集中ポイントとしました。
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階段材とTV台を特注作成してリビングの拠り所としました。特注家具は大工施工によるものです。
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キッチンバックカウンター上の窓は膳板納め、三方クロス巻き込みでニッチのような納まりです。
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食品庫の内部。棚とワイヤーバスケットで細かく仕分けられます。
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トイレは階段下に設置しました。
洗面脱衣所・お風呂
洗面カウンタータイプを採用し、特注鏡で間接照明を採用しました。浴室は1坪タイプ 換気は集中換気システム ルフロです(換気システム選定について/ルフロについて(別事例「塗り壁の家」の解説動画))。
階段・2階ホール
二階ホールの天井は杉羽目板で仕上げました。こちらもカウンターがあり、窓の外につながる景色を眺めることが出来ます。共用納戸は2.5帖ですが日当たりが良いので勉強の個室としても使えそうです。小さいですが二階トイレがあり、日用品収納も付けました。
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冬に上昇した暖かい空気を天井のシーリングファンで下へ送ることが出来ます。
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二階ホールの天井は杉羽目板で仕上げました。
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こちらもカウンターがあり、窓の外につながる景色を眺めることが出来ます。
2階子供部屋・寝室・クローゼット(小部屋)
子供室は二部屋つなげておいて、将来は間仕切りがしやすくしました。クロークを付ければ、それぞれ4.5帖となります。寝室は6帖、吹抜けにつながる室内窓から吹抜け上の窓開けやシェードの開閉がしやすくしました。クローゼット内部にもカウンターがあり、この住まいにはカウンタースペースが合計3カ所になります。
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子供室は二部屋つなげておいて、将来は間仕切りがしやすくしました。
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寝室は6帖。吹抜けにつながる室内窓から吹抜け上の窓開けやシェードの開閉がしやすくしました。
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クローゼット内部にもカウンターがあり、この住まいにはカウンタースペースが合計3カ所になります。
工程ごとにコラム、記事を作成しています。ご興味のある方は、弊社ホームページの関連記事からご確認ください。
この事例について よくあるご質問
隣居スタイルとは、二世帯住宅とどう違うのですか?
親世帯と子世帯がそれぞれの住まいで隣同士に住むのが隣居スタイルです。生活リズムの違いは世代間でストレスになりやすく、近くに住みたいが同居はむずかしいという方は多いのではないでしょうか。隣居であれば、お互いに気になりにくいというメリットがあります。
冬の日差しは、どうやって取り込んでいますか?
冬の12時ごろ約30度の角度の日差しを最大限取り込むためにすることは3つあります。1.親世帯との配置をずらす 2.一階の窓を集中配置 3.吹抜け上部の集熱窓を大きくする、です。吹抜けのメリットのひとつは、冬に暖かい日差しを2階窓から取入れやすい点です。
夏の日差しは、どうやって避けていますか?
夏の12時ごろ約77度の日差しを避けるためにすることは2つです。1.南側の庇を出す(夏場のみ庇に簾を付ける事も有効です) 2.土縁を設ける。但し、軒を深くしすぎると冬場の日差しを遮るので調整が必要です。
吹抜けがあると、夏は暑くなりませんか?
吹抜けのもうひとつのメリットは、一階から二階へ風を通す『立体通風』が可能になることです。冬に上昇した暖かい空気は、天井のシーリングファンで下へ送ることが出来ます。
雪の対策で、屋根の形はどう決めましたか?
北側隣地側には雪下ろしスペースが確保できそうになかったので、西・東向きの切妻屋根としました。