HOUSING COLUMN

換気システムの選び方24時間換気の必要性と、第1種・第3種換気の違いを解説

2003年に建築基準法が改正され、住宅の24時間換気が義務付けられました。これにより、住宅の空気を1時間に0.5回入れ替える換気機器の設置が必要となりました。住宅の高気密・高断熱化に伴い、生活用品や建材に用いられた化学物質、暖房機などから放出される一酸化炭素・二酸化炭素等が原因で起こる健康被害「シックハウス症候群」が問題視され、これを抑制するための規制です。現在では、あらためて換気の必要性が再注目されつつあります。

🌀 換気システム 🗓️ 2019年3月公開

※本記事は2019年公開時点の情報です。その後の制度改正や仕様の変更により、現在の内容と異なる場合がございます。

換気の必要性

なぜ、換気が必要なのでしょうか。代表的な換気のメリットは、次の5つです。

換気システムの種類

換気形式は大きく分けて3タイプあります。住宅に使用されるものは、主に第1種と第3種です。

第1種・第2種・第3種換気それぞれの給気・排気の方式を示した手描き図
第1種換気は給排気とも機械換気、第2種は給気のみ機械換気、第3種は排気のみ機械換気で行います

熱交換システムとは

排気する熱を再利用することで冷暖房費を削減する「熱交換システム」があります。これは第1種換気であることが前提です。排気される空気から熱を回収し、取り入れた外気に熱を移す機能を持たせるものです。熱だけを交換する「潜熱交換」と、熱と湿度を交換する「全熱交換」があります。また、ダクトを経由する「ダクト式」がほとんどでしたが、最近では局所換気に近い「ダクトレス式」もあります。

ダクト式第3種換気「ルフロ400」を標準採用

ダクト式の第3種換気とは、各部屋の汚れた空気をダクトで大風量ファンへ一カ所に集めて排気し、自然給気口から給気を行うシステムです。住居の気密化が進んできた弊社としては、このシステムの標準採用を検討していました。

ダクト式第3種換気システム「ルフロ400」のカタログ。最大風量490㎥/h、最大機外静圧395Paの性能と、家全体にダクトを巡らせた換気の仕組みを紹介している
ダクト式第3種換気「ルフロ400」の仕組み。各部屋の汚れた空気を1カ所に集め、大風量で排気します

その後、ダクト式第3種換気システム「ルフロ400」は、あまや製材の推奨仕様として正式に採用され、現在は全棟の標準換気システムとなっています(詳しくは推奨仕様をご覧ください)。

換気にも住宅の気密性が大きく影響する

建物の内と外に温度差がある場合、暖かい室内の空気は外気より軽いため、建物の上の隙間から外に逃げようとします。反対に冷たい外気は下の隙間から侵入し、暖かい空気のドラフト効果により漏気が起こります。また、建物に風が当たると、室内空気との圧力差によって漏気が生じます。特に第3種換気の場合、住宅の気密性が換気性能に与える影響が大きいため、今後も気密化には十分に対処してまいります。

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