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構造図の徹底チェック見えない骨組みを守る、8つのチェックポイント

業務の中で最も時間をかけるものの一つが構造図チェックです。意匠設計と構造計画の分業化が進んだ結果、基本を理解していれば見過ごさないような危ない計画が紛れ込むこともあります。そのため、あまや製材ではプレカット業者任せにせず、ポイントを絞って丁寧に構造図をチェックしています。

🔍 施工品質 🗓️ 2017年7月公開
構造図のチェック

1. 壁・柱直下率

まず、壁・柱直下率チェック図を作成し、上下階の柱・壁の位置関係を確認します。直下率とは、2階にある柱や壁の直下(1階の同じ位置)に、どれだけ柱や壁があるかを示す指標です。法律上の規定はありませんが、近年その重要度が増しています。

2. 耐力壁配置計画

直下率を確認しながら、上下階のブロック区画(耐力壁で囲まれた範囲)を確認します。枠組壁工法(ツーバイフォー工法)などでは、耐力壁線に囲まれた面積は40㎡以下、開口部の幅は4mかつ耐力壁線の3/4以下と定められており、あまや製材では軸組工法でもこの基準を参考にしています。また、「福井県高耐震基準による所要耐力壁の量」(雪に強い家づくりの手引き)を当社標準基準としており、その計算値は耐震等級2とほぼ同様であるため、地震にも雪にも強い住宅になります。

※本記事は2017年公開時点の情報です。現在あまや製材では、全棟において許容応力度計算による耐震等級3を標準仕様としています。詳しくは「新築住宅の推奨仕様一覧」をご覧ください。

3. 母屋伏・小屋伏

荷重の流れを意識しながら、上から順にチェックしていきます。屋根の形状・勾配などを立面図と照らし合わせて確認します。母屋の継手位置が揃っていると、大きな力が加わった際に屋根が亀裂を起こす恐れがあります。斜線制限が厳しい場合や瓦割りを行う場合などは、軒・ケラバの出寸法の納まりにも注意して確認します。

4. 二階床伏

二階床伏は構造上もっとも重要な部位のため、チェック項目が多くなります。直下率と照らし合わせながら梁の掛け方を確認し、柱や梁からの荷重が集中する梁はたわみやすいため、できるだけ荷重を分散させる工夫が必要です。梁の継手位置は支点の位置を確認し、床の開口部や吹抜けを設ける場合は床構面の強度が弱まるため補強対策が必要になります。梁の部材は自重が大きくなりすぎず、意匠上も問題のない計画になっているかをあわせてチェックします。

構造図の徹底チェック

5. 土台伏

設備配管と構造材が干渉しないかを確認します。内部仕上げが真壁か大壁かによって壁下地の寸法を確認しながらチェックし、和室を配置する場合は畳の厚みによる段差の調整が必要です。床断熱材の納まりにも注意しながら確認します。

6. 基礎図

配筋計画が瑕疵保険や構造計算書の基準に従っているか、土間スラブの範囲や内部基礎梁の位置が適切かを確認します。人通口の位置が土台の継手位置を避けているか、床下点検ができない箇所がないかもあわせて確認します。そのほか、アンカーボルト・ホールダウン金物の配置、打増土間の寸法と高さ、立上り基礎の振り分け寸法、玄関・勝手口ドアのアングルしゃくり納めなども確認項目です。

7. 矩計図

プレカット図に「階高」の表示がある場合、通常は構造躯体の階高を示しています。1階階高は土台天端〜胴差天端、2階階高は胴差天端〜軒高となり、天井高さ・床下空間・材料寸法などが正しいかを確認します。断熱仕様や軒先の納まりなども転記し、現場で混乱が生じないようにチェックします。

8. 構造上特に注意が必要なプラン

次のようなプランは、構造上とくに注意してチェックしています。

項目内容
大スパン4.5m以上の大スパンにより、床梁に集中荷重がかかっているもの
バルコニー跳ね出しバルコニーを支える架構に不具合があるもの
大きな吹抜吹抜けが架構上の問題となるもの
大開口2間以上の大開口の上部に集中荷重がかかるもの
セットバック2階外壁がセットバックしているもの
オーバーハング2階外壁がオーバーハングしているもの
スキップフロア2階床面に段差があるもの
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