弊社14棟目の長期優良住宅 耐震等級3・高層住宅地に建つ34坪の家です
気密性能を表すC値は0.1 外皮平均熱貫流率UA値0.51 夏の日射取得率ηAC値2.1 冬の日射取得率ηAH値1.7です
この計画地の付近には比較的高層の住宅やアパートがあり、敷地に対して北方向が32.5度傾いている為
日照や景観をよくするためには『敷地を読む』作業が重要な現場でした。
一般的な建物の配棟は南側と東側に空地を取りますが、西側の三階建ての位置により、道路側と東側の空地を取りすぎると昼以降の日当たりが非常に悪くなります。
但し、悪い事だけではなく、西側建物があることでない場合と比べ、夏場の西日の日射取得が、かなり抑えられることが、建築前のシュミレーションでわかります。
このような近隣状況の把握には直接現場で調べる事はもちろんですがグーグルマップや法務局調査等、便利な機能をフル活用して行う必要があります。
鉄筋コンクリート造3階建ての解体工事から始まり、耐震等級3・気密性能0.1と弊社としては初めてづくしのお住まい
施主様は何度も構造見学で現場の様子を確認されて弊社に決めていただきました。
コンパクトで汎用性が高くメンテナンスに費用の掛かりにくい家です。
建物前面には下屋があり、夏場の日差し調整が出来るようにしました。
玄関前ポーチは余裕を持った広さで杉板で仕上げました。入替タイヤ用棚も天然木で仕上げました。
玄関には小物を飾るニッチと姿見用の鏡を付けました。
回遊できるシューズクロークには靴の収納とコート掛けを準備しました。
まずは、ダイニングです。最も日当たりの良い位置に幅2600高さ2200の集熱窓を付けました。
4.5帖の和室とつながって、扉を開放すると広くて明るい空間です。
構造上大きくなった梁は化粧梁として天井を杉羽目板で仕上げました。
和室の段差は35㎝で二カ所下部収納を付けました。
キッチン前のカウンタースペースは便利でラン集中ポイントとして利用できます。
勝手口から背面の庭へアクセスしやすくなっています。最近、勝手口提案は控えていますが、北方向が振っているので、高層住宅地のわりに背面が物干しスペースに最適です。
部屋間の急激な温度変化によるヒートショックは怖いのでLDKと通路は仕切らず広くしました。
日用品を仕舞うのサイドカウンター収納と階段下収納があります。
トイレ・洗面・浴室が集中配置しています。
今回は床下の点検口も覗いてみましょう。
浴室は標準的な1坪サイズです。
二階ホールを広くして室内干すスペースにしました。
幅60センチの手洗い洗面を壁に埋め込むように配置しました。サンワカンパニー製です。
二階トイレはコンパクト ルフロ排気グリル オリフィス確認ください。
寝室7.2帖南側窓は大きいですが西側は小さくクロゼット3帖 パイプ棚三方配置です。
子供室はクロークを含めて6帖ずつで実際の大きさは5.25帖です。
最近、建物の坪数に制限のあるおうちでは3帖の子供室も見かけるようになってきました。
時代と共に生活スタイルや求められる性能が変わり、住宅も変わっていきますね。
今回のお宅では解体着手から建て方、気密調査など工程ごとにコラム、記事を作成しています。
ご興味のある方は、弊社ホームページの関連記事からご確認ください。
屋根材 | ガリバリュム鋼板/タテヒラ葺 バータイプ雪止付 |
---|---|
外壁材1 | ガリバリュム鋼板/タテヒラ・ロクヤマ |
外壁材2 | 杉羽目板貼/キシラデコール塗装 |
サッシ | APW330防火:樹脂サッシ/ペアガラス(アルゴンLow-E) |
敷地面積 67.71坪 建築面積 19.19坪 施工延床面積 33.56坪 |