古い家を解体して増築|深基礎の採用を解説
昭和40年に施工された古い部分の解体から、盛土と深い基礎で高低差を解消するまでの工程を、現場の映像で解説しています。(2024年11月28日公開・約8分44秒)
昭和40年建築・昭和58年増築の木造二階建住宅のうち、昭和40年に施工された古い部分だけを解体し、新しく約13坪の平屋を増築しました。道路と60㎝の高低差がある北西の角地で、盛土と深い基礎により建物内部の段差まで解消し、増築部の断熱性能は新築推奨仕様(当社基準)と同程度に仕上げています。
北・西それぞれの道路に60㎝の高低差があり、建物内部にも60cm以上の段差がありました。増築部分の敷地を盛土し、建物の基礎を深く設けることで、床の高さをそろえて段差を解消しています。既存の建物の床の高さを基準にしながら道路側の高低差を正確に把握する、慎重な設計が求められた計画でした。
天井にイソベールコンフォート310㎜、外壁に同105㎜、床下に古紙発泡フクフォームEco80㎜。窓は補助金対象の樹脂サッシAPW330・真空トリプルガラスです。増築部についての断熱性能は新築推奨仕様(当社基準)と同程度となり、先進的窓リノベ2024事業・子育てエコホーム支援事業を活用しました。
増築面積を既存面積の1/2以下とし、構造上分離することで構造耐力関係規定の緩和を受けました。増築部にはエキスパンジョイントを設けて単独で自立させ、既存部と別々に構造検討を実施。解体で露出した既存柱の柱頭柱脚部には金物を施工し、一部の内部壁は合板補強で耐力壁にしています。
昭和40年建築 昭和58年増築 木造二階建住宅。北西の角地に建ち、二度にわたって手を入れられてきた住まいでした。
課題は大きく2つありました。ひとつは屋根です。増築を重ねたことで屋根が複雑に交差し、谷や取合いが増えていました。もうひとつは高低差で、道路との間にも建物の内部にも段差が残っていました。
昭和40年に施工された古い部分だけを解体し、新しく約13坪の平屋を増築しました。増築面積を既存面積の1/2以下とし、構造上分離することで構造耐力関係規定の緩和を受けました。
また、既存の構造躯体が露出した部分は出来る範囲で補強を行いました。増築部についての断熱性能は新築推奨仕様(当社基準)と同程度となります。複雑だった屋根はすっきりと納まり、道路との段差も解消されています。
この家は、北西の角地に建っており、北・西それぞれの道路が60㎝ある高低差の大きい敷地でした。また、建物内部にも60cm以上の段差があり、これを解消することが大きな課題でした。
そこで、増築部分の敷地を盛土し、建物の基礎を深く設けることで、建物内部の段差を解消しました。既存の建物の床の高さを基準にしながら、道路側の高低差を正確に把握することは非常に難しく、慎重な設計が必要でした。
また、既存の建物と増築部分の接合部は、雨漏りが最も起こりやすい箇所です。そのため、増築部分の高さや、防水工事の方法を慎重に検討しました。既存の瓦屋根、既存の外壁、新しい屋根が出会う部分は、下地から順に納まりを確かめながら施工しています。
屋根には、雪の置き場所という役割も持たせました。当初、施主様は雪止めを設置しないことを希望されていましたが、隣地との距離が狭く、雪が滑り落ちてトラブルになる可能性がありました。そこで、屋根の上を一時的に雪を置く場所として活用することを提案し、ご理解いただきました。
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今回の増築では、新築工事と同等となる高断熱・高気密の仕様を採用しました。(当社基準)窓も、補助金対象の高性能な真空トリプルガラス樹脂サッシを採用することで、大幅な断熱性能の向上を実現しました。
利用した補助事業は住宅省エネ2024キャンペーンの窓リノベ・子育てエコホームとなります。断熱性能の向上は、冷暖房費の削減にもつながり、家計にも優しい設計となります。これからは、より快適な住まいで、快適な暮らしをお過ごしください。
地震が起きるたびに、建物の耐震基準はより厳しくなってきました。特に、1981年と1999年は重要な年です。
1981年(昭和56年)現在の耐震基準である「新耐震基準」が導入されました。1999年(平成11年)古い建物を耐震補強するための「耐震改修促進法」ができました。
木造軸組住宅の柱の接合部の耐力は耐震上重要であるため、解体時に露出した既存部柱の柱頭柱脚部は出来る範囲で金物を施工しました。断熱施工も後では出来ないので同時に施工すると良いですね。
増築部を構造上分離し、増築部のみで自立できる様にエキスパンジョイントを設け別々に構造検討を行いました。
2025年4月からは、建築基準法の改正が施行され、木造住宅の耐震基準がさらに厳しくなります。当社では、建物の強度を詳しく計算する「許容応力度計算」を強くおすすめします。
※この一節は工事当時(2024年)に書かれたものです。ここでいう2025年4月の建築基準法改正は、すでに施行されています。
| 工事種別 | 増築リフォーム工事(既存住宅の一部解体+平屋の増築) 昭和40年に施工された古い部分だけを解体しました |
|---|---|
| 既存建物 | 昭和40年建築 昭和58年増築 木造二階建住宅 |
| 増築面積 | 12.9坪 本文では「約13坪の平屋」と記載されています |
| 構造上の扱い | 増築面積を既存面積の1/2以下とし、構造上分離 構造耐力関係規定の緩和を受けました |
| 既存部との接合 | エキスパンジョイントを設け、増築部のみで自立できる様に別々に構造検討 一般には「エキスパンションジョイント」と呼ばれます |
| 床下断熱 | 古紙発泡 フクフォームEco 80㎜ 増築部 |
| 外壁充填断熱 | イソベールコンフォート 105㎜ 増築部 |
| 天井断熱 | イソベールコンフォート 310㎜ 増築部 |
| サッシ | 樹脂サッシAPW330 真空トリプルガラス 補助金対象の高性能サッシ |
| 増築部の断熱性能 | 新築推奨仕様(当社基準)と同程度 新築工事と同等となる高断熱・高気密の仕様 |
| 既存部の補強 | 既存柱の柱頭柱脚部に金物/一部既存内部壁を合板補強で耐力壁に/既存外壁に断熱材充填 解体時に露出した、出来る範囲で施工 |
| 屋根・雪対策 | 雪止めを設け、屋根の上を一時的な雪置き場として活用 隣地との距離が狭く、雪が滑り落ちてトラブルになる可能性があったため |
| 利用した補助事業 | 住宅省エネ2024キャンペーン(先進的窓リノベ2024事業・子育てエコホーム支援事業) |
はい。I邸では増築部に天井断熱310㎜(イソベールコンフォート)、外壁充填断熱105㎜、床下断熱80㎜(古紙発泡フクフォームEco)を入れ、窓は樹脂サッシAPW330の真空トリプルガラスとしました。増築部についての断熱性能は新築推奨仕様(当社基準)と同程度となります。断熱性能の向上は、冷暖房費の削減にもつながり、家計にも優しい設計となります。
I邸では、増築面積を既存面積の1/2以下とし、構造上分離することで構造耐力関係規定の緩和を受けました。増築部にはエキスパンジョイントを設けて単独で自立させ、既存部とは別々に構造検討を行っています。条件は建物ごとに異なりますので、まずは現地を拝見してご説明します。現地調査・お見積りは無料です。
できる範囲で一緒に行います。I邸では、解体時に露出した既存部柱の柱頭柱脚部は出来る範囲で金物を施工しました。あわせて一部既存内部壁を合板補強で耐力壁にし、既存外壁には断熱材を充填しています。断熱施工も後では出来ないので同時に施工すると良いですね。壁が開いている時期にしかできない工事です。
既存の建物と増築部分の接合部は、雨漏りが最も起こりやすい箇所です。そのため、増築部分の高さや、防水工事の方法を慎重に検討しました。外壁と屋根の接合部は雨漏りが起こりやすく要注意な部分ですので、既存の瓦屋根・既存の外壁・新しい屋根が出会うところは、下地から順に納まりを確かめながら施工しています。
I邸で利用した補助事業は住宅省エネ2024キャンペーンの窓リノベ・子育てエコホームとなります。補助金は年度ごとに制度も金額も変わりますので、最新の内容はご相談ください。申請の手続きは当社でサポートします。あまや製材は、ふくいエコはぴねす住宅の認定事業所 第1号です。
家づくりのご相談、間取りのプランニング、そして参考お見積もりのご提示までは無料で承っております。福井県大野市を中心に施工しておりますが、嶺北地域であれば施工可能です。断熱改修・耐震改修から、水廻りの改修、増築・減築、店舗の改修まで承っています。他社で建てられたお住まいのご相談も可能です。
「古い部分だけを建て替えたい」「増築して部屋を足したい」「道路との段差をなんとかしたい」。増築は、既存の建物をどこまで活かせるかで費用も工期も変わります。現地を見せていただいたうえで、無料でご提案します。