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内部耐力面材で地震に強い家づくり筋交いとの違いと、標準採用する耐力面材2製品のご紹介

現状、弊社の標準施工では外壁側を耐力面材としています。木造軸組工法の耐力壁として筋交いが代表的ですが、筋交いを外壁側に施工すると充填断熱材をカットする必要があり、断熱欠損が起こりやすいためです。2024年度からは、内部の耐力壁においても耐力面材の利用を採用しました。今回は、内部耐力面材を使用する理由をお話しします。

🏗️ 構造・耐震性能 🗓️ 2024年12月公開

※本記事は2024年公開時点の情報です。その後の制度改正や仕様の変更により、現在の内容と異なる場合がございます。

【解説動画】内部耐力面材で地震に強い家づくり

内部耐力面材を採用する理由について、動画でご紹介しています。

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関連動画

内部耐力面材の施工に関連する動画です。

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外壁用耐力面材の施工状況。土台から梁まで連続して施工し、充填断熱の邪魔をしない
外壁用耐力面材は、土台から梁まで連続して施工し、充填断熱の邪魔をしません。
筋交いの向きによる強度の違いと、筋交いに合わせて断熱材をカットした木材部分
筋交いは向きによって強度が異なり、筋交いに合わせて断熱材をカットする木材部分は熱橋(熱の逃げ道)となります。

耐力壁が最初に破壊される設計

想定外の地震など大きな水平力が繰り返し加わったとき、耐力壁が最初に破壊されるように設計することは、建物全体が崩壊するのを防ぎ、構造的な安全性を確保するための最も重要な設計方針です。破壊の順序を制御することで、最終的には安全性を向上させることができます。

鉛直構面の検討図
鉛直構面の検討

これらの構造要素の性能は、耐力壁の強さを基準として必ず上回るように設計することが、木造軸組住宅の許容応力度計算の大きな特徴です。

水平構面の検討図
水平構面の検定
水平構面の検討
柱頭柱脚接合部の図
柱の接合部と座屈の検定
柱頭柱脚接合部の検討
横架材の検討図
横架材の接合部の検定
横架材の検討
基礎の検討図
基礎の設計
基礎の検討

理想的な耐力壁とは

耐力壁の評価指標は、次の4つあります。

最大強度は同じでも、わずかな変形で最大に達する硬い壁と、大きな変形をしてから最大に達する柔らかい壁があり、最大強度が同じでも強度が持続する粘り強さがある壁があります。理想的な耐力壁は、初期剛性があり、最大強度が大きく、靭性の高い壁となりますが、そのような万能な壁はありません。木材は鋼材に比べて粘りの少ない材料です。木造住宅でよく使われる筋交いの壁倍率は、現在では過大評価されている可能性があります。また、大きな圧縮力を受けると座屈して一気に耐力が下がってしまい、靭性が低いと言えます。

筋交いによる耐力壁施工の様子
筋交いによる耐力壁
内部耐力面材の施工状況。ビス打ちピッチを遵守し、壁が先行するため天井は後施工とする
内部耐力面材は、ビス打ちピッチを遵守して施工します。壁が先行するため、天井は後施工となります。

内部耐力面材の推奨

現状では、耐力面材の耐力壁を採用し、最終的に釘やビスが引き抜けるような壊れ方をする形が、比較的バランスが良く、大地震での倒壊リスクを低減しやすいと考えています。地震時に耐力壁が本来の力を発揮するためには、耐力壁に負けない接合部を選定することが重要で、接合部にかかる力をできるだけ正確に求める必要があります。耐力面材は構造用合板が代表的ですが、壁倍率・防水性・防カビ性・透湿性・耐火性等の性能を考慮し、弊社では以下の製品を標準採用しています。

外壁用耐力面材 EXハイパー

石膏板に高防水・高防カビ性能を付加し、外壁下地用耐力面材としての使用を可能にしました。従来のEXボードの耐力壁より壁倍率が高くなりました(標準仕様2.3→2.7、入隅仕様2.3→2.7)。石膏でできている無機質系面材のタイガーEXハイパーは、木質系面材と比べ、火に強く燃えない建材です。湿気を通しやすいため、通気層から湿気が外部に放出され、結露の発生が抑制されます。

外壁用耐力面材 EXハイパー(吉野石膏)の製品案内
外壁用耐力面材「タイガーEXハイパー」(吉野石膏株式会社)

内壁用耐力面材 ハイパーハードTネクスト

壁倍率を向上させつつ、20%の軽量化を実現。一般的なJIS規格品ビスで留め付けが可能です。石膏ボード製品のため、そのままクロス貼りができます。2024年までは内部は筋交いを標準としていましたが、内部耐力面材を推奨いたします。

内壁用耐力面材 ハイパーハードTネクスト(吉野石膏)の製品案内
内壁用耐力面材「タイガーハイパーハードTネクスト」(吉野石膏株式会社)

メリット・デメリットについて

耐力面材は原則、梁まで施工する必要があるため、天井の施工が後になります。壁内の密閉度が高まり、防火上・壁体内結露上は有利となりますが、天井施工が最後になるため施工に手間がかかります。

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