HOUSING COLUMN
断熱性等級7住宅の室温検証レポート記録的大寒波でも実証された、高気密高断熱の快適性
大野市を記録的な大寒波が襲った際、弊社が手掛けた断熱性等級7の住宅で室温を検証しました。高気密高断熱住宅の性能と実際の室温データを詳細に公開し、その快適性を証明します。
📊 性能実証・データ
🗓️ 2025年3月公開
※本記事は2025年公開時点の情報です。その後の制度改正や仕様の変更により、現在の内容と異なる場合がございます。
断熱性能(UA値)
0.26W/㎡・K
断熱性等級7の水準です
気密性能(C値)
0.3㎠/㎡
この住まいで実際に測定した数値です
耐震性能
等級3
耐震等級の最高等級です
断熱等級
等級7
断熱等級の最高等級です
建築面積32.34坪・延床面積56.92坪の住宅です。
- 測定期間:2025年2月4日〜2月13日
- 暖房器具:1階リビングエアコン1台のみ、間欠運転(設定温度27.5℃)
- 測定機器:SwitchBot温湿度計
測定期間中、大野市には大雪警報・大雪注意報・低温注意報が相次いで発表されました。
| 日付 | 天気 | 最低気温 | 最高気温 | 警報等 |
|---|---|---|---|---|
| 2/4 | 雪 | -1.7℃(19時) | 0.5℃(10時) | 雷注意報 |
| 2/5 | 雪 | -3℃(19時) | -0.8℃(14時) | 1日中氷点下/大雪警報/雷注意報 |
| 2/6 | 雪 | -3.3℃(4時) | 0.2℃(18時) | 大雪注意報/雷注意報 |
| 2/7 | 雪 | -2.7℃(4時) | 0.6℃(13時) | 大雪注意報/雷注意報 |
| 2/8 | 雪 | -2.4℃(1時) | 1.8℃(13時) | 大雪注意報/雷注意報 |
| 2/9 | 雪 | -2.8℃(7時) | 1.5℃(16時) | 雷注意報 |
| 2/10 | 雪 | -0.9℃(4時) | 2.2℃(14時) | 雷注意報 |
| 2/11 | 雪→晴 | -6.1℃(23時) | 2.6℃(15時) | 低温注意報(15時〜) |
| 2/12 | 曇→雨 | -8.7℃ | 4.3℃(14時) | 低温注意報(〜10時) |
暖かい空気は上昇するため、原則として床から距離があるほど室温は高くなる傾向があります。また、住宅の外壁付近は外気の影響を受けやすいため、今回の温度計はできるだけ外壁に近い位置に設置して計測を行いました。室内の上下や周囲の温度ムラが少なくなることで、快適性が向上します。
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1階の計測結果
| 室名 | 設置高さ | 設置場所 | 計測結果・考察 |
|---|---|---|---|
| 玄関 | 1FL+100 | 棚下 | 玄関ドア開閉や土間部の熱伝導の影響により最も冷気の流入がある場所ですが、大きな温度変化は見られず、外気温の影響によらず13℃付近をキープ。ドアの開閉の影響はそれほど感じない室温推移となりました。 |
| リビング | 1FL+400 | TV台上 | エアコン設置位置。付けっぱなしではなく間欠暖房27.5℃設定で、概ね室温20℃付近をキープ。エアコンの入り切りにより室温の上下が若干見られ、日射や人体発熱からの室温上昇も関係していると思われますが、エアコンを切っている時も急激な室温低下はありませんでした。 |
| キッチン | 1FL+1030 | バックセット上 | 熱源からは離れていますが、リビングと間仕切りなしにつながっており、リビングの室温と連動した結果に。昼夜問わず20℃程度で気流も感じない、最も快適な空間になりました。 |
| 和室 | 1FL+1500 | 窓台 | リビングと仕切りなしにつながっていますが、温度計を窓付近に設置したため窓からの影響を受けやすく、リビングより高い室温となる時間帯がある一方、深夜には窓の影響で温度低下が見られ、室温の上下が最も激しい結果となりました。トリプルガラスの窓であっても、外壁の方が断熱性は高いことがわかります。 |
| 1階トイレ | 1FL+800 | カウンター上 | エアコンからは扉で仕切られ、間に前室があります。リビングと同様に20℃をキープし、室温の上下も少なく快適なトイレでした。 |
| 物干し室 | 1FL+800 | 棚上 | エアコンからは扉で仕切られ、間に洗面室があります。1階トイレと同等の室温推移でしたが、ガス乾燥機を利用した際に室温が上昇する場面が見られました。 |
2階の計測結果
| 室名 | 設置高さ | 設置場所 | 計測結果・考察 |
|---|---|---|---|
| 子供室床 | 2FL±0 | 床上 | 現状ではほとんど使っていない部屋で、床面に設置。窓から日射熱の影響を受け、夜間であっても15℃を下回ることは稀で、日中は日射の影響と思われる温度上昇が見られました。 |
| 子供室クローク | 2FL+1800 | 棚上 | エアコンから最も離れた位置。室温17℃付近をキープし、子供室より高い位置に設置したことが要因と思われます。暖房していない部屋の室温(自然室温)が高いほど、快適性や健康性は向上します。 |
| 2階トイレ | 2FL+1800 | カウンター上 | 階段・寝室に近く、1階トイレの直上に設置。今回の計測値では最も室温の上下が少なく、室温17℃付近をキープ。子供室クロークより室温は高い結果でした。 |
| 寝室 | 2FL±0 | 床上 | 階段から近く暖房時に恩恵を受けやすい一方、窓から日射熱の影響も受けます。概ね室温18℃付近をキープし、リビングの室温とも連動していました。 |
- 断熱性等級7、UA値0.26W/㎡・K、C値0.3㎠/㎡という高い住宅性能により、記録的な大寒波においても室温は安定し、快適な室内環境が維持されました。
- 温度変化を詳細に分析することで、住宅の断熱性能と間取り、窓の配置などが室温に与える影響を把握できました。
- このデータは、高気密高断熱住宅の性能を証明する貴重な資料となります。
今後もお客様に快適な住まいを提供できるよう、技術の向上に努めてまいります。