断熱性等級7の家で、気温と湿度の推移検証してみたIoT温湿度計SwitchBotを使い、室内5カ所を測定してみました
2024年10月19日・20日に開催した完成見学会で、断熱性等級7の住宅にIoT温湿度計「SwitchBot(スイッチボット)」を5台設置し、室内の気温と湿度の推移を検証しました。外気温が高かったため、今回はエアコンなどを使わない無暖房の状態での計測です。
※本記事は2024年公開時点の情報です。その後の制度改正や仕様の変更により、現在の内容と異なる場合がございます。
今回、気温と湿度の推移を検証したのは、次のような性能を備えた住宅です。
一次エネルギー消費量等級6、ηAC値1.3(冷房期の平均日射熱取得率)。建築面積32.34坪・施工延床面積56.92坪の住宅です。
測定期間は10月15日午前9時から10月22日午前11時まで。このうち10月19日・20日の2日間は、完成見学会を開催しました。
SwitchBotは、以下の高さ・場所に設置しました(FL=フロアレベル。床面からの高さを表し、表記のない数値はmm単位です)。
1階
| 設置場所 | 設置高さ |
|---|---|
| 玄関 | 1FL±0 |
| キッチン | 1FL+500 |
| 洗面台 | 1FL+800 |
2階
| 設置場所 | 設置高さ |
|---|---|
| 子供室(東側窓際) | 2FL+1300 |
| 寝室(クローク) | 2FL+850 |
一番変化のわかる部分のグラフを抜粋しました。10月20日(見学会2日目)午前0時から、翌21日午後11時までの温度と湿度の変化です。
拡大する
1階について
- 1階の3カ所はほぼ同じようなデータとなり、1日を通して25℃を保ちました。
- 土間のある玄関は床に温湿度計を設置したにもかかわらず、ほぼ一定の温度だったのが驚きでした。
- 外壁などに囲まれ日射の影響を受けにくい部分は、一定の温度を保っていたようです。
2階について
- 1階と比較すると、2階の南面の窓には日射が多く差し込み、日中の温度が2〜3℃高くなりました。
- 20日の14時は暑かったため2階の窓を数カ所開けたところ、その後14時頃から気温が下がり始めました。
- 子供室は東側の窓際に設置したため直射日光を受け、温度変化が激しくなっています。朝日の影響で急激に温度が上がる一方、明け方は窓際であるため最も低くなりました。
- 同じ2階でも、寝室は気温の上下が緩やかでした。
そのほかの気づき
- 最低気温8.5℃の日でも、家の中は23℃〜25℃を保っています。
- 大野市の外気温アメダスデータは、18日14時以前の分を取得できませんでした。
- 本物件はオール樹脂トリプルガラスの高性能断熱窓を採用していますが、窓付近の温度変化は外壁よりも大きく、断熱の上では弱点となりえることがわかります。
拡大する
- 外気温が上がると、相対湿度は下がります。温度分布とあわせて見るとわかりやすいのですが、このグラフは相対湿度のみのデータです。
- 20日14時に窓を開けたことで、全体的に室内の湿度が下がっています。
- 20日夜間は気温が低かったため外気の湿度は高くなりましたが、室温が一定だったため、室内湿度もほぼ一定を保っています。
※人が快適と感じる湿度は40%〜60%です。
グラフは一部分のみですが、実際のデータは10月15日〜22日まで取得しています。数値をご覧いただくと、外気温に対して室内の温度・湿度がどのように変化するかがおわかりいただけると思います。
※10月18日14時以前の大野市の外気温データは、気象庁の公式記録に上がっていないため空欄になっています。
実際の数値データ(PDF)は、以下からご覧いただけます。
10月15日9:00〜10月18日23:00の数値データ
10月19日0:00〜10月22日10:00の数値データ
本格的に寒い時期になったら、もう一度測定を行う予定です。最高等級の断熱性能をもつこの住まいは、冬にこそ本領を発揮します。実際に記録的な大寒波が到来した際の室温測定の様子は、「積雪149cmの大寒波と断熱性等級7の家」でご紹介していますので、あわせてご覧ください。