ふくいエコはぴねす住宅とは?国の基準を上回る、独自の省エネ住宅基準を解説
福井県は、冬は厳しい寒さと雪に覆われ、夏は蒸し暑くジメジメとした湿気が不快感をもたらす土地です。一年を通して快適に、健康的に暮らせる家を目指して福井県が独自に打ち出した新基準、それが「ふくいエコはぴねす住宅」です。
※本記事は2025年公開時点の情報です。その後の制度改正や仕様の変更により、現在の内容と異なる場合がございます。
「ふくいエコはぴねす住宅」は、福井県が独自に定めた省エネ住宅の基準です。福井県の気候特性、特に冬期の気温の低さや年間を通した湿度の高さを考慮して設計されています。高い断熱性、気密性、防露性を確保することで、住む人が快適に、健康に、さらに経済的に暮らせる住まいを目指します。
福井県では、2026年以降にこの「ふくいエコはぴねす住宅」の性能を満たした住宅に対して、特典を受けられる可能性があります。
本ページは2025年6月公開時点の情報です。2026年度(令和8年度)から、福井県の補助金「ふくいエコはぴねす住宅推進事業」が始まっています。最新の金額・要件・受付期間は下記のページをご確認ください。
2026年度の補助金を見る →1. 断熱性能(UA値)
UA値とは、家から逃げる熱の量を表す数値です。値が小さいほど、断熱性能が高いことを意味します。
2. 気密性能(C値)
C値とは、住宅全体の隙間の少なさを表す数値です。値が小さいほど、隙間が少ないことを意味します。
3. 防露性能の確保
壁の中などで結露が発生しないようにするための基準です。
基本的な省エネ基準に加えて、さらに快適・健康・経済的な暮らしにするための推奨事項です。
A. 太陽光発電設備の導入検討
太陽光発電設備を将来的にでも設置したいとお考えの場合は、建物の立地条件や周辺環境を踏まえ、設計の段階で太陽光パネルの重さに耐えられる屋根の構造、向き、落雪場所などを計画しておく必要があります。
B. 高効率設備機器の採用
- 照明設備:LED照明設備
- 給湯設備:高効率給湯器(エコキュートなど)
- 換気設備:高効率機器(第3種または第1種熱交換型)
- HEMS(高度エネルギーマネジメントシステム)による家電制御および電気の見える化
C. 夏の日射遮蔽、冬の日射取得に考慮
夏 庇や樹木、シェードなどを活用し、建物外部で日射しを遮る工夫をすることで、エアコンの効きが良くなり、涼しい室内を保ちやすくします。
冬 日射しを最大限に室内に取り入れ、その熱を暖房として利用します。大きな窓の配置や、間取りなどを工夫することで自然のエネルギーで家中を暖かくします。
D. 住宅の適切な維持管理計画の実施
高性能住宅の維持には、所有者自身による維持管理が大切です。事業者は所有者に対して、適切なメンテナンス方法や設備機器の効率的な使い方をしっかり説明します。
リフォームでは、改修する範囲の広さに応じて3つのパターンが用意されています。
1. 全体改修
住まい全体を、新築と同じ基準で改修するパターンです。
2. ゾーン改修
廊下を含む居間・寝室・浴室・脱衣室など、日常生活で使う一体的な空間だけを改修するパターンです。
3. 部分改修
浴室・脱衣室のみなど、ヒートショック対策が必要な特定の一室だけを改修するパターンです。
※各パターンの断熱・気密・防露の詳しい基準値(UA値・C値の目安)は、上の図表をご確認ください。
断熱・気密・防露の基本性能の向上に加えて、安全性や快適性をさらに高めるための推奨事項です。
A. 耐震性の確認と改修の実施
耐震性が確認できない場合は、省エネ改修にあわせて耐震改修工事を実施することが求められます。
B. 著しい劣化部分の補修工事
改修を行う部分(室)において、外壁材の著しいひび割れなど※が見られる場合、補修工事を実施することが求められます。
※断熱性能の大幅な低下を招き、かつ、雨水の侵入などを通じて居住環境そのものを大きく低下する恐れのあるもの
C. 熱的境界の開口部の断熱強化対策
階段や吹き抜けなどの熱的境界※にある開口部について、ロールスクリーンの設置等により断熱強化対策を実施することが求められます。
※ゾーン改修や部分改修で、省エネ改修を行う範囲と行わない範囲の間(境界)のこと
D. 機械換気(24時間換気)設備の導入と適切な暖房機器の使用
住宅の気密性が向上し、隙間からの漏気が減ると、自然な換気量も減るため、結露リスクや空気質低下を避けるため換気・空調計画の実施が不可欠になります。
- 機械換気(24時間換気)設備がない場合は、導入することが求められます。
- 石油ストーブやファンヒーターは一酸化炭素濃度上昇などのリスクがあるため、使用しないことが推奨されています。
メリット1:快適性
- 一年を通して、冬は暖かく、夏は涼しい、快適な室内環境を保ちます。
- 部屋ごとの温度差が少なくなるため、リビングから廊下、浴室への移動も安心です。
メリット2:健康
- 冬の急激な温度変化による体への負担を減らし、ヒートショックのリスクを軽減します。
- 徹底した防露対策と計画換気により、結露を防ぎ、カビやダニの発生を制御、アレルギー対策にもつながり、クリーンな空気環境で健やかに過ごせます。
メリット3:経済性
- 高い断熱・気密性能と高効率な設備機器の導入により、冷暖房費を抑え、毎月の光熱費を削減できます。
- 初期費用がかかっても、長期的に見れば光熱費の削減効果が大きく、家計にやさしい住まいです。
- 結露による躯体の劣化を防ぐことで、住宅そのものが長持ちし、メンテナンスコストも抑えられます。
このほか、CO2削減による環境への配慮や、太陽光発電を導入した場合は停電時にも日中の発電分を使える安心感など、経済性以外のメリットもあります。
改めて、「ふくいエコはぴねす住宅」が私たちの暮らしにもたらすメリットは大きいです。2025年4月から、すべての新築住宅に国の「省エネ基準適合」が義務付けられました。しかし、私たちの住む大野市は、福井県の中でも特に冬が厳しく、底冷えする寒さに加え多量の雪が降ります。年間を通じて湿度も高く、夏も蒸し暑さを感じやすい盆地型です。そんな大野市の厳しい気候において、国の基準だけでは、本当に快適で健康に暮らせる家にはまだ不十分と考えます。
だからこそ福井県は、この福井特有の気候に合った、よりよい高いレベルの住まいを提供するために「ふくいエコはぴねす住宅」という独自の厳しい基準を策定しました。
あまや製材は、地域密着の工務店として、福井・大野に住む人が、この土地の気候の中で、「本当に快適で、健康に、安心して暮らせる家」を届けたいと思っています。大野の気候を知り尽くしているからこそ、ふくいエコはぴねす住宅の基準をしっかりと取り入れた家づくりを自信をもってご提案しています。
2026年以降の特典の詳しい内容は、下記の補助金コラムであわせてご確認ください。