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昭和40年築住宅を快適な住まいにリフォーム施工事例 福井県大野市・㈱あまや製材

電話でのお問い合わせは0779-65-7600

〒912-0021 福井県大野市中野3-8-1

I邸増築工事 施工事例詳細House with soil storage

解体前の様子

計画概要 先進的窓リノベ2024事業・子育てエコホーム支援事業

昭和40年建築 昭和58年増築 木造二階建住宅。
昭和40年に施工された古い部分だけを解体し、新しく約13坪の平屋を増築しました。
増築面積を既存面積の1/2以下とし、構造上分離することで構造耐力関係規定の緩和を受けました。
また、既存の構造躯体が露出した部分は出来る範囲で補強を行いました。
増築部についての断熱性能は新築推奨仕様(当社基準)と同程度となります。

ビフォー

  • 解体前の様子 屋根が複雑で敷地内に高低差があった
解体前の様子

解体前の交差した屋根の様子

解体前の高低差がある敷地の様子

アフター

施工後の様子

施工後の屋根の様子

施工前の店舗部の様子3

床下断熱 古紙発泡 フクフォームEco 80㎜
外壁充填断熱 イソベールコンフォート 105㎜
天井断熱 イソベールコンフォート 310㎜
サッシ  樹脂サッシAPW330 真空トリプルガラス 
増築面積 12.9坪



1.高低差・防水について

この家は、北西の角地に建っており、北・西それぞれの道路が60㎝ある高低差の大きい敷地でした。
また、建物内部にも60cm以上の段差があり、これを解消することが大きな課題でした。

  • 解体後の様子 既存外壁は無断熱でした
既存外壁は無断熱の様子

  • 盛土の様子
盛土の様子

施工中の様子1

施工中の様子2

そこで、増築部分の敷地を盛土し、建物の基礎を深く設けることで、建物内部の段差を解消しました。
既存の建物の床の高さを基準にしながら、道路側の高低差を正確に把握することは非常に難しく、慎重な設計が必要でした。

また、既存の建物と増築部分の接合部は、雨漏りが最も起こりやすい箇所です。
そのため、増築部分の高さや、防水工事の方法を慎重に検討しました。


屋根の接合部分

屋根施工中

  • 外壁と屋根の接合部は雨漏りが起こりやすく要注意
外壁と屋根の接合部は雨漏り注意

屋根の施工の様子

当初、施主様は雪止めを設置しないことを希望されていましたが、
隣地との距離が狭く、雪が滑り落ちてトラブルになる可能性がありました。
そこで、屋根の上を一時的に雪を置く場所として活用することを提案し、ご理解いただきました。


  • 屋根に雪止めを設け雪置き場として活用
屋根に雪止めを設け雪置き場として活用

施工後の屋根の様子

2.断熱・補助金について

今回の増築では、新築工事と同等となる高断熱・高気密の仕様を採用しました。(当社基準)
窓も、補助金対象の高性能な真空トリプルガラス樹脂サッシを採用することで、大幅な断熱性能の向上を実現しました。
利用した補助事業は住宅省エネ2024キャンペーンの窓リノベ・子育てエコホームとなります。
断熱性能の向上は、冷暖房費の削減にもつながり、家計にも優しい設計となります。
これからは、より快適な住まいで、快適な暮らしをお過ごしください。

室内施工の様子1

室内施工の様子2

  • 断熱施工の様子
断熱施工の様子1

断熱施工の様子2



3.耐震基準について

地震が起きるたびに、建物の耐震基準はより厳しくなってきました。
特に、1981年1999年は重要な年です。
1981年(昭和56年)現在の耐震基準である「新耐震基準」が導入されました。
1999年(平成11年)古い建物を耐震補強するための「耐震改修促進法」ができました。

木造軸組住宅の柱の接合部の耐力は耐震上重要であるため、
解体時に露出した既存部柱の柱頭柱脚部は出来る範囲で金物を施工しました。
断熱施工も後では出来ないので同時に施工すると良いですね。

個人的には美容院改修は初めての経験でしたが用具や考え方など、非常に勉強になる工事でした。
保健所の検査も滞りなく完了し、開店から予約がたくさん入っているそうです。

  • 既存柱頭に金物を設置
既存柱頭に金物を設置の様子

  • 既存外壁に断熱材充填
既存外壁に断熱材充填の様子

  • 一部既存内部壁を合板補強で耐力壁に
一部既存内部壁を合板補強で耐力壁に

増築部を構造上分離し、増築部のみで自立できる様にエキスパンジョイントを設け別々に構造検討を行いました。


  • それぞれが自立するエクスパンジョイント
それぞれが自立するエクスパンジョイント

2025年4月からは、建築基準法の改正が施行され、木造住宅の耐震基準がさらに厳しくなります。
当社では、建物の強度を詳しく計算する「許容応力度計算」を強くおすすめします。


動画解説


    


解体前の様子