電話でのお問い合わせは0779-65-7600
〒912-0021 福井県大野市中野3-8-1
福井県は温暖な地域であるので、湿り気が多く雪が重いです。
目安としては、積雪1mで、40坪二階建ての屋根には約2.5トンの雪が積もる、
多雪地の積雪の単位荷重は深さ1㎝当り30N/㎡(約3kg)以上を用います。
屋根雪は圧縮されたり、雨を含んでさらに重くなる地域の雪の性質を理解することが重要。
南向き屋根の雪量は日射の影響により減少しており、反面北向き屋根は南の約3倍の雪が残っていました。
南向き屋根を大きくして北向き屋根が小さな物件は建物への負担が少なくなります。
屋根雪降しを安全に行えるように緩い勾配屋根の提案が多くなってきています。
今回の調査では積雪の多い北側であっても、巻き垂れはほとんど無かった玄関前や掃出し窓の上には、
雪が溜まりにくくなるように屋根の向きを検討したり土縁屋根を設けるようにしています。
東西向きの屋根雪は均等に積雪しており、南向きの屋根の約2倍の積雪であった。
東西ほぼ均等である事から屋根形状も左右対称が良いと考えられる。
東向きの片流れ屋根は積雪量が多い、雪降ろしできるスペースを考えて屋根形状を決定したい。
谷部は二方向からの積雪となるので積雪は多く溜まりやすい。
雨樋への荷重集中も懸念されるため、可能な限り避けるべきです。
谷とは
凸状の建物形状(水平投影)の屋根に谷ができやすく、真四角でシンプルな屋根には谷はありません。
外壁が入隅になる箇所があるような家や、複合的な形状をした屋根で見られます。
谷は地上から見えにくく、また雨水だけでなくホコリや枯れ葉もたまりやすい部分です。
平屋は屋根高さが低い為、隣居の影響を受けやすい。
冬の日射角度は約30度と低いため、特に南側隣家の影響を考慮する必要があります。
落雪屋根は雪降ろしが不要ですが、落雪した雪は硬くなりやすく、排雪処理が困難になることがあります。
掃出し窓の下部に雪囲いを行った
下屋部分には雪止めを設けた
軒先のみ融雪装置 軒先だけ落雪
吹き下ろし風が強い分譲地では、南北の積雪量に差は少ないものの、東西の積雪量は減少する傾向があります。
一度に大量の雪がずれると、軒先に過大な荷重がかかり、ハケラ折れにつながることがあります。
暖房で暖められた屋根が雪の下面を溶かし、上部の雪が一気に動くことが主な原因と考えられます。
軒先の雪垂れも原因となる事があり落雪の心配もあるので対処が必要。
地上の雪と屋根の雪が繋がると危険なため、すぐに切り離す。
ハケラ折れ補修は軒先を捲り込め垂木を追加、屋根ルーフィング、壁際立上げをしっかり行う。
2019年、雪止め配置による破損が発生しました。
積雪荷重が均等になりにくい配置で雪止めの一部に荷重が集中したことが原因と思われます。
雪止め配置を再検討して補修致しました。
雪止めは、屋根からの落雪を防ぐために重要な役割を果たします。
適切な場所に適切な種類の雪止めを設置することが大切です。
屋根の形状は、シンプルな切妻屋根が推奨される。
カーポートの屋根雪は、こまめに雪降ろしを行う。
雪止めや屋根の状態を定期的に点検しましょう。
必要に応じて、雪止めの交換や屋根の修理を行いましょう。
土地を選ぶ際は、近隣トラブルを避けるために、広さに余裕のある土地を選ぶ。