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株式会社あまや製材で代表をしております一級建築士 竹田稔と申します。
コロナウイルスの影響で学校や施設の営業が停止したり、マスクやトイレットペーパーの転売が発生したり混乱しています。
住宅業界にも徐々に影響が出始めています。
収束の目途はついていませんし、長引くと影響は非常に大きいものになると思われます。
現状での影響についてお話ししたいと思います。
対象商品として挙がっているのは住宅設備機器類、システムキッチン(レンジフードの一部、IHクッキングヒーター、食器洗い乾燥機、水栓金具など)、システムバス(暖房換気乾燥機の一部)、洗面化粧台、トイレ(シャワートイレ一体型、機能部品、紙巻き器やタオル掛けなどのアクセサリー部品)など。
Panasonic・リクシル・TOTO・クリナップ等主要なメーカーのほとんどが受注停止や出荷遅延を発表しています。
建材関連も一部メーカーにおいて影響が出ており、内装ドア、収納用建具、玄関用収納など。
国内で生産しているメーカーは影響少なく、中国や韓国部品を使用しているメーカーは大きな影響を受けている。
木材については材料のストックが多くしばらくは影響が出なそうです。
但し、フィンランドなどからの輸入木材は一旦、中国経由で輸入されているため長期化すると影響が出そうです。
外壁下地の、透水防水シートですが弊社の利用しているデュポン製タイベックが防護服材料として使用されるため一旦受注を停止するそうです。
特に設備業者さんはリフォームなどで付けるべきトイレや浴室が入ってこないので、仕事がストップしているそうです。解消すれば一気に仕事が重なりそうでこれも問題です。
国交省からはキッチンやトイレなどが付いていない物件においても完了検査を受けられる適用などが発表されていますので、住宅ローンの実行が出来ます。
但し、住設が付けられずお引渡しが滞り、お施主様からの入金が入らず工務店が倒産するというケースが起こっています。
特に年間50棟以上の引き渡しを行っているパワービルターさんは影響が大きく、買主の決まっていない自社の建売物件についている住設を外して付けている会社もあるようです。
私どもでは今のところ5月ごろまでは仮便器の設置などで対応に支障はなさそうですが、これらは天災ですので冷静に対応していただきたいです。
早く鎮静化することを願います。