二棟同時 中間気密調査

7月2日 骨太の家と木本の家の二軒の中間気密調査を行いました。

先日、過去最高の気密性能 相当隙間面積 C値0.5㎠/㎡ を達成しましたが

令和一棟目の家中間気密調査

今度はどのくらいの数値が出るかドキドキの調査でした。

今回は、その気密調査の結果報告です。

C値以外の数値

気密性能にはC値以外の性能値もあり、こちらも重視ポイントになります。

今回から、C値以外の数値も説明致します。

隙間特性値:n(1~2)

これは、大きな隙間があるかを見る数値であり、数値の見方は下記の様になります。

1に近い:小さな隙間が点在している

2に近い:処理されていない大きな隙間がある

隙間が大きく2を超えると測定不能になり、n値は1.5以下が良いとされています。

大きな隙間があるときは出来れば要因を見つけて処理できると良いです。

50Pa漏気回数:ACH(回/h)

これは一時間当たりの漏気回数となり、世界的にはこの値が標準となっています。

ACH=50Pa時の確定流量/建物容積
※風速が約10m/S の時に建物にかかる圧力は 50Pa(パスカル)となります。

カナダのR-2000住宅基準では1.5を下回る必要があります。

骨太の家の調査

まずは雪に強い通し柱5寸・管柱4寸の骨太の家です。

測定前に、先日購入した赤外線温度計を試してみました。今後活躍予定です。

 

今回の施主様は職人さん。初めて施主様お立会い頂きました。

その他、大工二人、現場管理人、私の5名が参加しました。

気密性能は整形で総二階建て(一階と二階が同じ面積)が出しやすいと言われますが

骨太の家は下屋があり、担当大工さんは大変そうでした。

長期優良住宅で構造計算の際、主要耐力壁は梁まで石膏ボードを貼りのばす必要がある為

施工は大変ですがこの点において気密には有利です。

気密性能試験結果
相当隙間面積 C値 0.5㎠/㎡
隙間特性値  n  1.45
50Pa漏気回数 ACH 0.8回/h

お立会い頂いた施主様も満足のすばらしい数値です。

ご協力頂いた職人さん方ありがとうございます。

 

 

木本の家の調査

つぎは屋根融雪のある木本の家。エネルギー消費性能向上計画認定物件です。

以前、紹介したダクト式三種換気システムを採用しています。

立会は大工一人、現場管理人、私の3名が参加しました。

木本の家は60坪を超え、巨大な下屋が前後にあり、気密を取りにくい物件です。

但し、担当大工さんは『今回は徹底的に限界超えて(気密)やってみました』とのこと

気密調査員の方も『この気密シートの貼り方は素晴らしい。カタログよりキレイです

とのことで、期待がふくらみます。

石膏ボードは未施工でしたので、調査を開始すると気密シートに異変が発生

ソファーの様にパンパンにふくらんできました。これは気密が非常に良い証拠です。

という事で、驚きの結果が出ました。

気密性能試験結果
相当隙間面積 C値 0.2㎠/㎡
隙間特性値  n  1.25
50Pa漏気回数 ACH 0.5回/h

正直、付加断熱無しでこの数値が出るとは思いませんでした。

限界超えて施工頂いた職人さん方ありがとうございます。

 

今年度、気密調査結果は満足するものとなっております。

職人さん方と力を合わせて継続したいと思います。

 

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