12月17日に桁上断熱現場の気密測定を行いました。
弊社が手掛ける初めての工法でしたので、前回調査に引き続き5名の職人さん,3名の社員と
施主様にも出席してもらい、気密講習会(二回目)も併せて開催しました。
本年を締めくくるのに相応しいイベントとなりましたので報告いたします。
高気密高断熱住宅とは
まず注目されるポイントとしては『断熱性能』です。
なかには断熱材を厚くすれば気密なんていらないのでは?といった意見もあります。
確かに断熱は重要です。しかし気密を疎かにしては折角の断熱性能や換気能力を
うまく発揮できなくなる可能性が高まります。
弊社は断熱性はもちろんですが気密性にも注力致します。
気密測定結果 C値=0.6㎠/㎡
今回の測定値はC値0.6となりました。
C値と言われても一般の方には?と思われる方も多いのではないでしょうか?
C値とは住宅の気密性能を表す数値で、隙間面積を延べ床面積で割って出した数値です。
次世代省エネルギー基準(平成11年基準)では
Ⅰ・Ⅱ地域(北海道、青森等)で2.0以下
Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ地域(宮城、山形等、関東以南)で5.0以下
と記載されていましたが、平成21年の改正により、現在ではC値の定量的な設定は無くなりました。
ちなみに昔の木造住宅のC値は10以上と言われています。
弊社としての当面の目標値をC値=1.0㎠/㎡以下として施工しておりますので
今回のこの数値は非常に励みになる数値でした。
気密性能を高めるには気密のポイントを知る事
気密性能は工法、施工作業方法等によって変化します。
全ての現場で気密性能の標準化をするには、すき間の出来やすいポイントを抑え
ひとつづつ丁寧に施工していく必要があります。気密簡素化部材などもそのひとつです。
H29年度より全棟気密測定を行ってきまして弊社としてのポイントも大分絞り込めてきました
基本は基礎・床・壁・天井・屋根ですが不可欠なのは配管・配線・コンセントといった
貫通部の気密施工となります。大工職人だけでなく、設備業者さんとの連携も重要となります。
今後の課題は換気計画
室内空気環境は健康にとって重要な要素となります。
結露、カビ、ダニ対策として換気計画の見直しを検討しています。
気密が良くなると換気能力は外部風速に大きく影響を受けます。
依然、検討段階ですのでコチラにつきましては後日お知らせいたします。