36坪片流れの家 建て方を行いました。

9月2日建築吉日(ひらく)福井市仙町にて建て方を行いました。

平面計画はほぼ正方形で総二階の36坪単世帯の家です。

長期優良住宅・耐震等級3・ヒート20G1レベルで地域型住宅グリーン化事業対象となります。

今回はモニターとして省令準耐火構造を採用予定です。

少し吹き抜けのある36坪の家

 

配棟について

今回の敷地の南側には大きな建物が二軒あり、施主様は土地の購入段階から

日差しの大切さを重要視しておられました。

隣棟の建物の配置や高さを把握の上、日照シュミレーションを行いました。

冬至日当たり

その結果として、建物は敷地の北東に配棟し、窓の取付位置は西南に集中させる提案を行いました。

当初、要望には無かった吹抜けですが、西南上部に設け南面窓を設置することで

日差しを多く取り込む計画となりました。

一度決めると変更できない配棟には十分配慮しましょう

 

省令準耐火について

省令準耐火とはフラット35等の基準により決められたもので建築基準法以外によるものです

メリットとして建物の耐火性能が増して火災保険料が安くなります

準耐火構造とするための仕様としては屋根・軒裏・外壁・間仕切り壁・天井等に細かい規定があります。

詳しくは別にまとめる予定ですが、間仕切り壁を伝って火が燃え広がらないように

ファイヤーストップ部材を設けたり、コンセント・スイッチボックスを被覆したりと

気密工事につながる部分が多くあります。

但し、真壁和室や柱の表し仕上げなどは出来なくなりますので

設計の際には注意が必要となります。

このところ、自然災害も頻発しており火災保険付保の最長年数も10年から5年に引き下げられる予定です。

地震保険も併せて必ず付保するよう注意しましょう。

 

タイガーEXハイパー

雨予報であった天気は一日もってくれて、良い建て方となりました

耐力面材をタイガーEXハイパーを採用してみましたのでいつもと建て方後の感じが違いますね

壁倍率が2.7と若干UPし、透湿抵抗が1.4[(㎡・h・mmHg)/g]と非常に低い事がメリットです

耐力面材の透湿抵抗については下記記事を参考にしてください

壁の中の結露1

壁の中の結露2

若干重く、釘打ちピッチを多くする必要がある点がデメリットです。

今回も事故や怪我無く無事、建て方完了となりました。

ご協力いただいた職人さん、一日お立会い頂いた施主様ありがとうございます。

■建て方の様子