インナーガレージのある家 建て方を行いました。

10月19日建築吉日(たいら)インナーガレージのある家 建て方を行いました。
長期優良住宅の為、耐震等級2の構造計算を行っております。
ガレージ部を含めると約68坪の非常に大きな二世帯住宅となります。
当日は一日雨予報でしたが午前中は良い天気でありがたかったです。

大工プレカット納まり等会議

先日、大工さん数名と管理者によるプレカットについての会議を行い
納まりや図面表記、その他の仕組みについて打合せしました。
大工目線で感じる不具合などもリストアップ出来て、有意義な会議となりました
来季より標準設定となる予定ですが、今回の現場から採用しているものがいくつかあります。
項目としては、通し柱・外周壁厚・間柱・階高・管柱・気流止め材・気密材・ホールダウン金物等です。


うまくいく部分もあれば、設計上非常に手間の増えるものもあります。
あまや製材はひとつづつ改良していきますのでよろしくお願いいたします。

インナーガレージ部の注意点

ガレージ部と内部の間仕切り壁は準耐火構造とする必要があります。
また、車庫の内装制限がかかるため、仕上材についても注意が必要です
このような、防火制限などについては改めて説明いたします。


今回は、奥行きが長く、間口を広くすることが施主様のご要望であったため
外観上も高さを抑える必要がありました。
ガレージの中間の小屋部分に段差を付け、外観がすっきり見える工夫をしました
構造計算により、小屋組みの補強として構造用合板24㎜の敷設も必要となりました。
シャッターの間口を広げるため、W455で耐力壁となるタフボードを採用しました。
完成が楽しみです。

躯体換気部材

床下や屋根裏は原則的には外部と捉えており、熱気と湿気の排出は、建物の耐久性を維持させるため
非常に重要です。但し、玄関や浴室、勾配天井の部屋などは一部、内部空間となるため
設計上、注意が必要です。


このような場合、床下の通気パッキンと気密パッキンを使い分ける必要があります。
通気させる場合は、通気パッキンを利用し、気密させる場合は気密パッキンで気密します。

 


小屋裏空間については軒裏から棟に向けて換気する棟換気方式です。

暖かい空気は上に昇る重力換気を利用した棟換気は有効な排気方法です。

ここで使う換気部材には積層プラスチックのハニカム構造を採用し

換気量が多く水が入りにくい工夫がされています。

換気量は計算によって必要量が求められますが、出来れば計算値以上に設置したいものです。

屋根下地材のみ残り

夕方になり雨も降りやみましたが、屋根下地材の施工は難しくなったので
屋根下地材のみ次の日に施工としました。


ルーフィング施工業者さんに無理を言って次の日の10時頃に来てもらうように段取りをして
建て方作業は完了といたしました。


屋根のラインが水平に伸び、格好良い外観になりそうです。
ご協力いただいた大工さん方ありがとうございます。
また、一日お立会い頂いたお施主様、ありがとうございます。