O邸エコキュートメンテ報告

弊社2010年新築 築9年のO様が来社され、エコキュートの下が濡れているので
点検してほしいという依頼を受け、現場確認に伺いました。


井戸水使用率の高い大野市は地下水の鉄分濃度が比較的高いため、
配管にピンホール(小さい穴)が開きやすくエコキュートのメンテが多い地域となります。
今回はエコキュートとの付き合い方を報告いたします。

薄型タンク使用のエコキュート
今回の対象のエコキュートは薄型タンク式を採用していました。
エコキュートのデメリットとしては一般の給湯器に比べ室外機が大きくなるという点です。
設置範囲が限られる場合、薄型のタンクを使用するケースもあります。
薄型タンクは横面にメンテ対象機材が並んでいるため、普通のタイプに比べ、
若干、メンテがしにくいという面もあります。
ヒートポンプ部とメンテ上有効な距離を確保しておく必要があります。

水漏れから基盤を守る
機器の機能を調整する基盤が故障するとメンテナンスコストが増大します。
タンクの下が濡れていたりした場合はすみやかに水漏れ補修を行い、補修に時間がかかる場合は
基盤が濡れてショートしないようにビニールなどで保護しておくことをお勧めします。
最初は小さな穴であっても時間の経過により大きな穴となるケースは多いです
また、エコキュートは普段目にする場所に設置して、水漏れに早く気が付くようにする工夫も有効です。

入浴剤の選定に注意が必要
このお宅は、H31.3月に入浴剤の選定によるメンテナンスも行っています。
入浴剤は体の保湿効果を高めますが、白濁タイプのものは配管に詰まりやすく
追い炊きの配管を詰まらせる原因となるケースが多いようです。
入浴剤の取り扱い説明をよく読み、配管に残りやすいものでないことをご確認ください。

住宅履歴の重要性
その他に、メンテナンスの履歴など住宅履歴も重要となります。
このお宅はH27年にもピンホールによる水漏れが発生しており
水の影響がやや高いことが推測されます。
また、不具合が出ると浴室リモコンにエラーコードが表示されますので
メンテ以来の方はご連絡の際、症状のほかにエラーコードもお知らせください。
よろしくお願いいたします。