5月18日建築吉日(ひらく)木本の家 建て方を行いました。
建築物エネルギー消費性能向上計画認定物件です。
木本の方はご近所との結びつきが強く、たくさんの方がお祝いに来られました。
個人的にはスーツ姿で現場掃除をしていたら、おしりの所がビリっと破れて恥ずかしかったです。
ダイライトについて
外壁耐力下地材として標準的に採用しているダイライトMUについて少し説明致します
主な性能は耐震・耐火・防湿の3つになります
耐震性
本来、壁量を確保する為には柱をつなぐ筋交いが必要となりますが、
耐力面材を使用することで壁倍率をあげる事ができます。
但し、桁から梁・梁から土台の間を継いで施工することは耐力上認められないので
下屋を施工する際には屋根に先行して面材を施工する必要があります。
今回は、大きな下屋がある為ダイライト施工範囲が多い現場でした。
外壁において筋交いの施工を減らす事で、外壁部の断熱材の施工が容易になり
断熱欠損が減り、結果的に断熱性能がアップするという副次的な効果もあります。
耐火性
鉱物繊維と火山性ガラス質素材の複層板であるダイライトは防火性能もあり
外壁仕上げとの組み合わせにより防火構造認定を取得することが可能です。
例えば、木材を利用した外壁仕上げの場合には。下地材として利用することにより
耐火ボード等を使用しなくても火災に強い住まいにすることが出来ます。
尚、外壁仕上自体に耐火性能を有する素材を使用する場合には耐火性を持たない耐力面材の
ノボパンという素材を利用することがあります。
防湿性
壁内部に溜まった湿気を通気層を通って外部に放出させることは、木造住宅にとっては重要な事です
湿気の通しやすさを計る数値を透湿抵抗値といい、数値が小さいほど湿気を良く通すのですが
この値が9㎜厚で0.0011と非常に小さいダイライトは防湿性の面においても良い素材と言えます。
その他
防腐性・防蟻性も高いのでダイライト部分には防腐防蟻処理は不要となります。
屋根ふさぎ完了
今回の現場は延床面積が62.56坪と非常に大きく一日で
屋根ふさぎは難しいかもしれないと思っていましたが
職人さん方の頑張りで夕方5時ごろ完了となりました。
道路側の間口が六間、棟ラインが通った迫力のある外観となり、
一日中、見学頂いた施主様はじめ近隣の方々は皆さま 大きい家やなあ と言われました。
ありがとうございます。