5月11日建築吉日(たいら)骨太の家 建て方を行いました。
この物件は施主様のご希望により通し柱は5寸・管柱は4寸を使用、
長期優良住宅の為、耐震等級2の構造計算を行っております。
当日は気温が28度となり春先としてはアツイ建て方となりました。
水平構面とは
水平力を受ける構造部分で屋根・床・火打で構成されている物を水平構面といいます。
水平構面の大きな役割は地震や風によって作用する水平力を下で支えている耐力壁に均等に伝達することにあります。
元々、壁量計算はこの水平構面の存在が前提となっており、耐力壁が十分配置されていたと
しても水平構面が弱く先に壊れてしまうとせっかくの耐力壁に力を伝えられなくなります。
二階建て住宅の場合、二階床の強さ(剛性)耐震上の肝となります。
今回は、大きな空間の一階リビング上部の耐力壁に若干のズレがあり、その部分の床梁部材が
構造計算により梁せい330~360㎜という非常にゴツイ部材となりました。
水平構面を固める構造用合板は標準として24㎜を使用しますが
通常では施工しない一階下屋根の下にも施工する必要性がありました。
二階天井梁・桁部分についても金物施工をしっかり行いました。
要所には火打ち金物を合計28カ所施工予定ですので水平構面はガッチリです。
骨太の柱
施主様のお父様のご希望により、通し柱は5寸角(150㎜) 管柱は4寸角(120㎜)
となります。弊社の柱間は3尺(910㎜)を原則としているので非常に骨太な家です。
但し、壁に胴縁施工をすると壁厚が太くなり部屋内部が狭くなってしまうおそれがあり
胴縁施工は行わず、石膏ボードは直張りとする予定です。
直張り工法は仕上がりに、下地の影響を受けやすいのですが
気密性能は良くなりしそうなので、ワクワクしています。
ルーフィング施工まで
ハケラ折れ防止の込め垂木、結露防止エコヘルボード、ルーフィング施工まで完了しました。
一日お立会い頂いたお施主様からも『万全の建て方でした。ほんとにありがとう』
とありがたいお言葉をいただきました。
建て方が続きます。安全第一でお願いします。