11月26日 弊社にて仲介売買・埋立現場の地盤調査を行いました。
良質土により入念な埋立工事を行いましたので調査結果はベタ保証となりホッとしています。
埋立工事と地盤調査の様子を報告いたします。
埋立工事について
今回、売買された土地は田(休耕田)でしたので農地転用申請が必要です。
その為、流れとしては農転許可後に埋立となります。
まずは、隣地も水田でしたので埋立土が隣地へ流れ出ないように土留め工事を行いました。
ベース工事を行い、L型プレキャストコンクリートを並べていきます.
水田の土は通称アマ土と言い、埋め立てには不向きな為、鋤取り搬出する必要があります。
アマ土は農家の方にとっては貴重な為、出来れば捨てずに貰ってもらえるとありがたいです。
支持地盤となる砂礫層を転圧処理して、良質の盛り土で締め固めながら埋め立てていきます。
この埋立工事を怠ると建物建築の際に地盤改良等が必要となります。
地盤調査について
地盤調査の主目的は、地盤が構造物を安全に支持できるか調べる事です。
弊社ではスウェーデン式サウンディング試験を採用しています。
建物中心1ポイントと建物角4ポイントの計5ポイントを調査、今回は6ポイント調査でした
調査方法ですが、
1.ロッドの先端にスクリューポイントを取付、調査ポイントに鉛直に設置
2.ロッドに5Kgの荷重を掛け、スクリューポイントが地盤に沈むか確認します。
沈まない場合、更に徐々に荷重を増やしていきます。(5→15→25→50→75→100Kg)
沈んだときの荷重と貫入した距離を記録します。
3.100Kgでも貫入しない場合は、荷重は100Kgのままロッドを右回りに回転させ、
25㎝貫入させる7のに要する半回転数を測定し記録します。
4.測定中はロッドから伝わる音や感触も記録します。
5.測定終了後、ロッドを抜き付着している土の状態や異常の有無を調べます。
6.測定中はロッドから伝わる音や感触も記録します。
試験終了条件は
1.貫入深度が10mに達した場合
2.貫入5㎝あたりの半回転数が50回転以上となった場合
3.固い地層に達し、回転時の反発が著しく大きな場合
4.大きな石などの障害物に当たった場合
周辺状況調査も重要
地盤調査では周辺状況調査も大事なことを覚えておきましょう。
例えば、周辺の既存SS調査データーや地図、地形データーはどうなっているのか?
幸い、大野市は支持地盤が強固な地域で、地盤改良が必要な場所は少ないといえます。
盛土、切土はあるのか造成後どのくらい経過したのか、敷地の前歴は何か?(水田、畑、解体後等)
の敷地履歴は把握しておく必要があります。
また、周辺建物の基礎、外壁の亀裂や建物異常の程度の確認は地盤強度の推測には非常に役に立つものです。
該当敷地の近くに水路や河川があるかもチェックすべき項目です。