住宅知識の勉強熱心な施主様とショールームで最終確認打合せを行ってきました
キッチンのレンジフード選定の際に、同時給排気式レンジフードを検討されている
との事でメリット・デメリットを調べてみました。
今回は、キッチンの換気扇レンジフードについてお伝えします。
レンジフードの問題点
調理の際の煙や臭いを取り除くために、レンジフードの排気量は500㎥/hで
通常の換気扇と比べ5倍以上となります。
気密性の高い家になると使用中は家の中が負圧になり
ドアが開きにくくなる
給気口から外気がたくさん入ってくる
他の換気扇と空気の引っ張り合いを起こす
といった問題点が指摘されています。
レンジフードの種類
最近の新築住宅ではほとんど見なくなりましたが
プロペラファンフードは使用しないでください
壁に300角程度の大きな穴を開けてその名の通りプロペラ換気扇を取り付けます
排気量は非常に大きくなりますが常に穴の開いた状態になります
一般的にはシロッコファンフードを使用します
シロッコファンとはダクトを使って排気する方式で
屋外と面していない場所でも設置可能で
隙間は少なくなります。
シロッコファンフードに接続するダクトは直径150㎜で
レンジフードのON-OFFに連動してダクト穴を塞ぐ電動密閉式シャッター
を取り付ける事が出来ます。
レンジフードを利用していないときの隙間が気になる方は付けた方がよいです
その他に、同時給排気機能を付ける事も出来ます。
これは排気と同時にフード部分から給気を行う事でキッチンの空気不足を補う機能です。
調理中にキッチン廻りは暑くなる事が多いので外気が温められる点
レンジフード使用中にも家の中が負圧になりにくいのでドアの開け閉めがしやすくなる
といったメリットがあります。
但し、3種換気方式を採用しているおうちでは自然給気口がその代わりを果たすと考えられます
また、排気口と給気口が近いとせっかく排気した空気がすぐに給気される
ショートサーキットと呼ばれる現象が起こるので注意が必要です
室内循環型レンジフードと呼ばれるものもあり
フィルターで汚れだけを取り外に排気しないものもありますが
機器が効果でガスコンロなどには使用できないといったデメリットがあり、
一般的ではありません。
今回はショールームで気づいたレンジフードについてまとめました