先日施工したU様邸施工報告です
施主様要望 雨漏れがひどく、この工事を機に雨漏れとはおさらばしたい
原因 雨漏れ箇所は窯業系サイディング横張りの為、横継手より雨水進入
外壁材を間柱に直接貼った為、強風により防水紙が破れた。
工事概要 他社施工、築20年程度の外部改修工事
作業内容 屋根 スレート~屋根GL鋼板AT葺きに変更
外壁 窯業系サイディング~ケミューの金属サイディング縦張り
サンルーム 既存2階バルコニー撤去~1階サンルーム新設
工事期間 H30.4~6末
着工前状況
外部付属物外し
作業用足場を組む為、外壁施工時邪魔になる付属物は全部外しておく。
外さず施工は可能だが今回は防水紙のやり直しが必要な為外す事とした。
外したサンルームは当初再利用予定だったのだが…
最初に取付をした方が無理をしていたため補修が必要になり
施主様と相談をして1Fに新設をする事で確定した。
工事前養生
上の写真は現場交差点の角地となる為、近隣のご迷惑になってはいけない。
そこで向かい更地を有償で駐車スペースとして借り、借りているので養生等施した。
下の写真は現場敷地が狭い為カーポートの屋根を利用して材料置場とした。
カーポート屋根は折半(凹凸が激しい養生しないと足首を痛める)ので合板養生。
仮設工事
写真は足場組立完了状況 ・仮設トイレ設置状況
仮設トイレ設置箇所はいつも悩むところである。
ニオイ(近隣より苦情が出やすい)、見た目(隣の家のダイニング、リビング等は避ける)
今回は隣に大きな窓もなく生垣もある為良好と判断。(自己判断)
屋根工事前・施工状況
屋根スレート材劣化により塗装屋さん協議。塗装をしても長持ちはしないと判断。
屋根カラ―GL横葺(AT葺)とした。
産業廃棄物を減らす為に(廃材処分料down)スレートの上から合板下地12mm張りとする。
屋根下地は構造用合板12㎜、ゴムアスルーフィング施工とした。
屋根をスレートをめくらないメリットはゴミ処分減、雨音が少し和らぐ、
天候にそれ程影響受けない為工程が組みやすい。
デメリットは下地(垂木に釘、ビス併用)留めるのは100%垂木に打てるとは限らない、
スレート下地状況が100%わかる訳ではないので小屋裏より雨漏れ確認、垂木位置確認等必要。
屋根雪下ろし時、雪止めが無いと滑るので中間に雪止めを増やすことにより
積雪荷重を分散させた。
屋根完了
外壁めくり状況
防水紙が上下重ね逆転している所多数出てきた。
当初、窯業系サイディングの上から貼る事も出来たがめくった事により
下地が濡れている事が確認できた。
上から張り足す工法もあるが下地の腐り等見落すので将来邸にはめくる事をお勧めしたい。
腐っている箇所の状況を確認。
腐りの度合いによるが今回は表面だけだったので横に補強材を足し連結した。
外壁透湿防水シート工事
サッシ下端に水切りシートを差し込み、防水テープでサッシ周りを防水した。
その後、防水紙を重ね上下100以上、横重ね200以上とし貼り直した。
今回は縦貼り金属サイディングの為、横胴縁下地15×45杉を使用。
金属サイディング施工・シーリング施工状況
サッシ周り、見切り周り、軒天との取り合い等、必要箇所にシーリングを施工。
足場解体 ・1階サンルーム作成
屋根雪が雪止めより下は自然落下するので屋根は折半とした。
2階バルコニーが無くなった為、窓手摺も同時追加とした。(2階床面より1100mm以上)
工事全体の反省点
新規バルコニー工事が工事中に発生したことは事前確認が不足していた。
屋根カラ―GLに落ちた雨水が思っていたより加速して玄関上で樋よりオーバーフローしてしまった。
(後日、軒樋部分交換済み)
シーリング箇所が当初の予定より増えた、金属サイディング施工事例が自社では少ないため。