大工さんの手加工による造作家具、どうでしょうか?
最近、弊社では有機的で一点ものとなる大工さん加工の造作を提案しています
大工さんも普段の家を造る作業とはちょっと異なる加工を楽しんでいるようです。
事務所横の加工場での大工加工作業の様子をリポートしてみます。
濡れ縁
濡れ縁とは、掃き出し窓の外の和風デッキのようなものです。
一般的には外に設置するので耐久性も大事になります。
今回材料は桧(ひのき)です。
お施主様からおまかせで…と依頼されたので概ねの大きさを伝えて
納まりや施工要領は大工さんにおまかせしました
頑丈に、美しく、座った時におしりが痛くならないように
板幅の大きさや隙間を工夫し、束脚の下にアジャスタ金物を取付て
仮組して座ってみたり、手触りが良くなるようにペーパーを掛けたり、加工には時間が掛かります
キシラデコール塗料パリサンダー色で仕上げてから組立し、現場搬入です。
南側和室の掃き出し窓下に設置した写真がコチラ
段差解消用の踏み台も斜めが可愛らしく、使わないときは下に仕舞う事が出来ます。
木格子
12月末に見学会を予定している国時の家ですが
天然木ウリンのウッドデッキの東側
道路側からの視線を遮り、風が通る木格子を加工しています。
コチラも外に設置するので、材料は桧(ひのき)です。
格子板は下記の様に丸棒を通し、ステンパイプで固定します。
ステンパイプをカットしバリを取り除いて細かな細工が必要です。
加工が完了して塗装待ちの状態
国時の家は内部の窓際ベンチと外部ウッドデッキが続き木格子が彩る感じに仕上がります。
近日お披露目予定です。
天然木を利用した大工加工造作は建物のオリジナリティを高め、
素材感を感じられるメリットがあります。
今後も効果的な使い方を提案していく予定です。