塗り壁の家 建て方を行いました。

塗り壁の家 建て方を行いました。

2月27日建築吉日(ひらく)塗り壁の家 建て方を行いました。

長期優良住宅の為、耐震等級2の構造計算を行っております。

ダイニングの化粧柱・化粧梁が印象的で折り上げ天井を予定している37坪の単世帯住宅

朝方は雪模様でしたが概ね、お天気も良く順調な建て方でした。

 

四角形の建物

建物の形は耐震・温熱上、四角形が効率よく性能が良くなります。

今回の建物の形は7280ミリ×8190ミリの四角形をベースにしており、理想的です

内部のLDKと畳コーナーを開放的に水廻りは出来るだけ近くにまとめました。

構造のキモである二階床の強度も構造用合板を敷いた状態で見ると強そうに見えます

屋根も左右対称の切妻としたので積雪時に建物に掛かる地震力も均一になると思われます。

前々回の建て方から通し柱と外壁柱を120㎜に合わせてドリフトピンで対応する形を標準に

変更しているので、通し柱の欠損が少なくなり、より強度が安定してきました。

 

塗り壁外壁について

従来の塗り壁外壁といえば外壁に直接黒い防水シートを貼り、ラス網をタッカー留めし

モルタルを2~3回に分けて塗り付けるモルタル工法が主流でしたが通気が取れず

外壁内部に内部結露を引き起こす可能性が問題点でした。

通気胴縁の上にセメントボードを施工し、ガラス繊維テープで継目補強しベースコートで下地調整を行う

デラクリートセメントボードシステムを弊社では採用しています。

メリットとしては外壁通気工法に対応し、防火構造や準耐火構造などの国土交通省認定を取得しています。

価格が高いのがデメリットになりますが建物の耐久性を高めるには必要なことです。

また、外壁の耐力面材に、標準的には防火性能もあるダイライトを採用していますが

防火性能を担保できるのでノボパンSTPⅡを採用しました。

これにより外壁の壁倍率(壁の強さ)、撥水性(壁体内結露防止)がアップし

コストはダウンすることになります。

このようにコストバランスも考慮した材料選定は重要です。

 

瓦屋根について

弊社としては久しぶりの瓦屋根となります。

顔見知りの瓦職人さんと『ひさしぶりですね、お元気?』と挨拶しました

雪に対する耐性を考慮し、石川産の小松瓦を標準的に採用しています

瓦の場合、屋根ルーフィング(防水材料)は二重張りを標準としています。

外壁と屋根の取り合い部は防水上、最も気を付けるべき場所ですので

先張りシートやルーフィング立上げのチェックは忘れずにした方が良いです。

また、瓦と板金屋根の軒先やケラバの納まりは異なり、瓦を掛ける瓦座(カワラザ)

の寸法や納まりのチェックも重要となります。

瓦の大きさを屋根幅と合わせる事を『瓦割』と呼びます。

職人さんに『瓦割は大丈夫でしたか?』と聞くと『バッチリです』との事でした。

 

間柱・筋交まで完了

建物が整形であり、大工さんも気合が入っていたので、屋根塞ぎは14:00完了し

建て方専門の鳶さんお二人は15:00で作業終了

協力大工さんはそのままお手伝いを頂き、17:00には間柱(下地の柱)・筋交の施工まで完了

事故やケガも無く安全に建て方作業が完了しお施主様もニッコリでした。

ご協力いただいた大工さん方ありがとうございます。

また、一日お立会い頂いたお施主様、ありがとうございます。