7/14片流れの家の建て方を行いました。
認定低炭素住宅です。
1.剛床について
住宅の性能表示基準における耐震等級において
2階床の剛性は非常に重要なポイントのひとつです。
A.水平力を均等に耐力壁に伝える
2階床に代表される水平構面の第一の役割は地震力や風圧力など水平力を
下で支えている耐力壁に均等に伝達することにあります。
壁量計算はこの水平構面の存在が前提となります。
耐力壁が十分に配置されていたとしても水平構面が弱く先に壊れると
耐力壁に力を伝えられないことになるので、
水平構面と鉛直構面のバランスは重要です
A.床の剛性を高める
第二の役割は耐力壁の配置のアンバランスによる悪影響の緩和です。
水平構面が菱形に変形すると耐力壁の少ない壁戦は大きく変形します。
床の仕様について建築基準法では具体的な指摘は示されていませんが
性能表示では、床倍率という概念で床の強さをチェックすることが求められます。
弊社では二階床横架材は特に強度を高め、
床合板の厚みを24㎜を標準とし、床構面の強度を高めています。
二階床施工後は非常に強い構造躯体となるのが目に見えて分かります。
ちなみに下屋天井等は火打ちによる補強を行いますが
合板は貼らないことになるので職人さんの安全の為
落下防止ネットを設置して安全に努めます。
2.屋根垂木の施工
屋根垂木の間隔は303㎜を標準としております。
(屋根の仕上げ材による若干の変更はあります。)
軒先部は、積雪のよるハケラ折れ防止の為、込垂木を施工する為
間隔は151.5㎜となるので非常に沢山の垂木となります。
屋根の吹上防止の為、タルキックという長いビスを打ち込んでいきます
施工手間は多くなりますが丁寧に行います。
3.板金屋根の下地
板金の屋根とする場合、結露防止と雨音対策としてエコヘルボードを施工します。
調湿効果にすぐれ内部の湿気をすばやく放出し構造材などの腐朽を防ぎます。
屋根裏の温度上昇・低下の軽減により冷暖房効果にも貢献します。
当日は猛暑日でしたが職人さん方の頑張りにより
ルーフィング施工まで完了しました。
ありがとうございます。