9月3日(火) 断熱性等級7の家 中間気密検査を行いました。
天気は晴れ、風向きは西北西、風速は1.7m/s 室内27.9℃、室外32℃でした。
立ち合いはT大工さん、測定者さん、電気業者さん、社長、社員2名、撮影者さんで行いました。
私も初めての気密検査に立ち会わせていただきました。
気密検査の目的
住宅にどれくらいの隙間があるのかを数値化したC値を出すことによって、
その住宅に存在する総隙間面積を表すことができるものです。
C値は数値が小さいほど隙間が少なく、「高気密住宅」と言えます。
また、工事中のこのタイミングで検査をすることにも意味があります。
この段階で測定することにより、もし数値が悪かった場合、手直しすることが可能だからです。
石膏ボードや壁紙を貼った後だと原因の特定や手直しも難しくなります。
こうした理由から弊社では必ず工事途中で中間気密検査を行っています。
検査は午後2時半頃から行われ、私はその時間を目掛けて現場へ向かいましたが、
業者さん、測定者さん達は早くから現場へ出て今日の検査の準備をしておられました。
というのも、気密検査を行うためにはたくさんの準備が必要だからです。
●家中の換気口等を目張りする
家中の換気口やレンジフードの給排気口など全てに養生テープで目張りしていきます。
換気口の他にも排水管、エアコンの配管、電気配線など、目的があって開けた孔も検査時は全て目張りします。
これが気密検査の準備の中でも大変な作業の一つで、室内は簡易エアコンが稼働していましたが、
職人さんたちみんな汗を流して作業されていました。
検査の1時間前には現場に入り、気密検査に向けて準備がされていきます。
●外の風力をチェックする
風が強すぎると正確な数値が出ないため、測定を行う際は風速3m/s以下であることが条件です。
実は数日前まで台風10号が福井県接近で検査の日程をずらしました。(裏話)
この日は風速1.7m/sで測定OKでした!
●気密測定器の設置
測定する窓と送風機の間は隙間が出来ないようにしっかりと目張りします。
今回は北側の窓が測定の窓に選ばれました。
●開閉可能な窓やドアはしっかり施錠する
準備万端、いよいよ測定開始!!
C値を求める計算式は以下の通りです
C値=家全体の総隙間面積(αA)÷延床面積
調査結果 C値 0.3
一回目測定結果
総相当隙間面積 : αA=46㎠ ➡家全体の隙間が約6.8角です
実質延べ床面積 : 179.60㎡
C値 相当隙間面積 : 46㎠÷179.60㎡=0.25㎠/㎡ ➡ 0.3㎠/㎡(小数点第二位以下切り捨て)
隙間特性値(n) : 1.37
二回目測定結果
総相当隙間面積 : αA=50㎠ ➡家全体の隙間が約7.07角です
C値 相当隙間面積 : 50㎠÷179.60㎡=0.27㎠/㎡ ➡ 0.3㎠/㎡
隙間特性値(n) : 1.44
隙間特性値nとは、隙間の状態を表す値です。
一般にその値は1~2の間で、大きな穴があると2に近づき、小さい場合は1に近づきます。
2を超えるとそのデータは使えません。
今回の結果はC値0.3、とてもいい数値が出ました。
大工さんの丁寧な仕事ぶりが分かる数値でした。
今年の猛暑の中頑張ってくれた大工さんや業者さん、ありがとうございました。
今回初めての気密検査に参加させていただき、たくさんの人の協力と前準備が必要と分かりました。
現場では職人さん達がキビキビと動いて連携して作業をすすめていました。
結果が出るまでは少し緊張感が漂っていましたが、いい数値が出て皆さん笑顔がこぼれていました。
貴重な体験をさせていただきました。
最後に、ご協力いただきました職人さん方、ありがとうございました。
完成まであと少しです!