8月7日建築吉日(ひらく)国時の家 建て方を行いました。
長期優良住宅の為、耐震等級2の構造計算を行っております。
西東に長い長方形の敷地に建つ日射取得を考慮した単世帯住宅です。
表し柱と筋交を利用した大空間のLDKが特徴的です。
当日は建築吉日とあってか、他社の建て方も多かったようです。
プチ吹抜けの活用
国時の家は、階段とリビングの、それぞれ3畳程度の吹抜けを利用して
日照、通風のパッシブ対応を行っています。
窓の取付高さの変更により風が通りやすく、光も取り込みやすい住まいとなります。
また、外観や内観においても建物の表情が変わる家となりそうです。
建て方時に雨に濡れた場合の対処方法
建て方の日程は施工の二カ月ほど前から決定する必要があります。
お施主様の予定、吉日の選定、職方・レッカー・建て方部材の手配、近隣への配慮等
事前に行うべき事項が多いからです。
強風や雷など作業上、危険を伴う場合は中止や延期も行いますが、
通常の雨であれば、作業は行う事業者は多いのではないでしょうか?
今回は、建て方時に雨に濡れた場合の対処法についてお伝えします。
まず、基礎ですが雨が降れば当然床下部分に雨水が溜まります。
工事中は基礎に水抜き穴が開いていて水が流れ出ていくようになっています。
この水抜き穴は完成時には塞ぐことになるのですが、
工事中になんらかの理由で床下に水が入った場合には役に立ちます。
原則的に、建て方終了後、屋根が塞がった後、水が入る事は無いので
床下は乾燥した状態を保ちます。
土台・柱・梁などの雨濡れは一般的にリスクが少ないとされています。
水が下に落ちる。材料はKD材と言われる材料を使用する為です。
KD材とは乾燥機を使って含水率を低くした部材で一旦乾燥させた木材は、
木の繊維が変化することで乾燥しやすいという特徴があります。
乾燥機を利用しない部材はグリーン材と呼ばれ、含水率は高い傾向にあります。
構造用合板や下地材等は注意が必要です。
建て方後は構造材をきちんと乾燥させてから施工を進める必要があります。
湿気が籠りやすいカ所を作らず、扇風機の風を利用して出来るだけ素早く現場を乾かした後で
内部の仕事を進める事が重要と思われます。
建て方後2日目、熱中症対策も必要と思われる天候により、現場は乾燥した状態となっていました。
今回も事故や怪我無く無事完了出来て良かったです。
ご協力いただいた大工さん方ありがとうございます。
また、一日お立会い頂いたお施主様、ありがとうございます。